山の木(気)を使って活けこみ

今日の活けこみに使ったのは、
私の大好きな朴の木。
若葉のチカラ強さが大好きで
それには冬を乗り越えたこの季節にしか味わえない気がある。
その念願の(?)朴の木を山から採取し
ついでに灯台躑躅ドウダンツツジ)の若葉と
根締めに濃茶の雁足、と大収穫で大満足の下準備日。
花屋からはアルストロメリアと孔雀草を
たっぷり買い求め、GW明けとは思えないほど
豊富な花材で、大きな花器の中は、
春から初夏の雰囲気たっぷり!



私は花の世界に生け花から入っているため
季節を追いかけて、季節感を大切に生きてきた。
むろん花のことだけ季節染みて、他は季節を無視ってな生活は
ありえないから季節の変化を敏感に捉え愉しんでいる。
つくづく思うけれど、そんな風に仕事はその人の習慣を創り、
習慣はその人の血肉になり
そして精神がそこにあるものなんだね。



話はずれたが、
私は季節を追っていくのが習慣になっているので
花より葉物の季節の真夏、
花の無い真冬、(もち花屋にはありますよ)
以外は、季節を生かした活け込みを大事にしている。
だからクライアントの望みが無い限り、
どうしても初夏以外の(華道も茶道なんかも季節はちょっと先を行くので)
ひまわりなんかは手にしにくいかな。
決してこだわりなんかじゃなくて
それが私の花を扱う上での自然、ということ。
こんな花しごと人がいてもいいんじゃないかな、と思う。
だからここしばらくは、季節の木(気)を求めて
山歩きしそう(笑)だなぁ、と思うのでした。


ENPRESSには花が活けられて初夏の気が満ちていました。とさ