柏倉家のフキノトウ

kohama012006-03-14

今年も 山形県中山町にある柏倉家のお雛様を見に行きました
蔵座敷にダ〜ンっと飾られたお人形達は
いずれも北前船で 京都から運ばれてきたそうです


お召し物には丁寧な刺繍がほどこされ
花見弁当 お膳 手鏡 茶道道具などの雛道具も大変に凝っていて
鏡台の中にはツゲでできた梳き櫛などもキチンと入っている


実際に使用されていたお道具と比較して見られるように
雛壇のそばには燗鍋(酒の熱燗を入れる取っ手と蓋のついた片口)
の本物とミニチュアが置いてあったり と 見せる工夫も怠りない


昨年と違い今年はお天気にも恵まれて
まあまあの拝観者数と当主の桂子さんが言っておられた
とは言っても 屋根から落ちた雪は1㍍以上はあったよ!


お抹茶をいただくために上の間へ移りお庭を眺めた
雪がどっさり降る時期が重なったため 樹木もだいぶやられたそうで
ドウダンツツジの丸みがなかったりして 雪解けあとの姿が怖いとか…


それでも忘れずに 座禅草が咲いたと 桂子さんは嬉しそうに微笑んでいた
私もどれどれと 見てみたら 紫黒色の花が鎮座していた
ここのお庭は 小堀遠州流で回廊式になっている


雪が多く残る庭をよーく見渡したら 有るではないですか フキノトウ
先週 村田町に探しに行って 見つからなくて買って帰った フキノトウ
ポコポコポコと 愛らしく柏倉家の春を告げていた


その時 同道者が 「有ったじゃない、あれを天ぷらにすればぁ」 って
「どの口が言ってんじゃ〜い!!」と、内心思う私
なになに?と聞く御当主にごまかすように「そんなことしたら口が曲がるわよ〜ん」 と言い返し苦笑いしたのでした マル



お雛様は4月2日まで飾っています
拝観料500円で見応え有ります