アリガトウのかたち

kohama012006-03-12

1996年に発足した吟趣康会が10周年を迎えた。
当時お酒が大の苦手だった私に
「造っている現地の蔵で呑む酒は美味しい、行こう!」
と、有志が4人連れだって一路新潟へ。
「今代司」の蔵人がなが〜い柄杓でもって飲ませてくれたしぼりたての原酒の味の驚き!
スパークリングワインの濃いヤツって感じだった。
 (まわし飲みした後、残った原酒を樽に戻したよっ。尋ねたら、火入れすっからいいんだ、みたいな…)
これに味をしめて二度目の旅は山形県高畠町にした
 (これが後藤との運命の出会い。幹事のぐっちょいす!)
この時訪問した酒蔵が「後藤酒造店」で出会ったのが後藤一家だった。


後藤家とは今では親戚のようなお付き合いをさせていただいている。
我らの仲間と後藤家が婚姻関係になったり、と大きな出来事もあったが、
年に何度かの訪問の際にお世話になるのは何と言っても八代目の奥様。


彼女はいつも笑顔で暖かく優しい人。
雪のない長崎県から豪雪の山形県に嫁いだ雪のように白く美しい人。
蔵を守る8代目社長を支える芯の強い人。


今回、吟趣康会10周年にあたり考えた。
10年。好きというだけで続けた有志の会。
幹事達もそれぞれの忙しい仕事の合間に良くここまでついてきて、否、引っ張ってきてくれたなぁ。
そしてたくさんのたくさんの「えにし」のあった会員の方々に感謝。
しかし改まって感謝を伝えなくていけないのは後藤一家にではないか、と。


そして昨年より計画していた後藤家感謝の宴が、昨日実現したのです。


特に形式ばった事ではなく、10年の感謝の気持ちを伝えたり思い出話しで楽しくお酒を飲む温泉旅館での宴を用意。
酔いもまわったあたりで、準備していた奥様への「感謝状」を読み上げて手渡した。
奥様が感極まってウルウル、こちらもウルウルしだしたら…
社長が先を越して「良かったなぁおかあさんーオレ涙もろくなっちゃって〜」と、奥様の替わりに泣いちゃいました。
あ〜あ、これだからこの奥様が良いんだな、社長はな。


良い酒に酔い、感謝の宴は楽しくお開きとなり、年に一度はこんなのを温泉でやろうということになったとさ。
チャンチャン。


旅館で泳いでいた錦鯉。