マイナスイオンの歓迎

さて、一日目の目的の二カ所目は「天岩戸神社」と「天安河原」。
日ノ宮幣立神宮は何とか曇りでしたが、
天岩戸に着く頃はぽつりぽつりと、さすが霊場の様を為してきた!


天岩戸神社天照大神アマテラスオオミカミ)が弟君、
須佐之男命(スサノオノミコト)の
いたずら三昧をお怒りになり、天岩戸にお隠れになったと伝えられる場所を
御神体としてお祀りしている。


神様がお帰りになる時間が迫っていたので、
一通り参拝して、さらに岩戸川上流にある天安河原へ。
ここは写真で見ただけでも気が迫ると感じた場所。愉しみ。


天安河原はアマテラスが天岩戸へお隠れになった時
世の中が暗闇に包まれ、困り果てた八百万の神達が集まり
相談した場所とされている。(可愛い神様達ね)
結局、天細女命が岩屋の前であられもない姿で
面白おかしく踊り神々が大笑い。
何事かとそっと岩戸を開けた隙を手力男の命(タジカラミノミトコ)が
岩戸を押し開いて連れ出します、これで、日が戻り明るくなりましたとさ。
この舞が高千穂神楽の始まりと伝えられている。
余談だけど、この手力男の命が投げた岩戸は長野県の戸隠れに落ちたそう。
宮司のお話しに由ると、そこにはあるはずのない成分を含有する大きな石が
祭られているとかっ!そこもいつかいかなくちゃ。



さて、天安河原は岩戸川沿いに約500メートル進み、
左へと開けた場所に…あった!
今回一番来てみたかった霊場
身体全体で何かを感じながら、そっと自分と対話してみる。
この世ではないような、不思議なところ。


幸い空いていて、充分にお参りできた。
鳥居のある暗い洞窟には、ケルン状に積まれた石が並び
独特の雰囲気がある。
ここに積まれた一つ一つの石に人々の願いが込められているからだろう。


なんとか傘もささずに天岩戸神社まで戻り、
御神体の拝観依頼…と思ったら、あら、
神様のお帰りの時間になってしまいました。


予定には無いけれど、明日朝再び参拝することを決めて、
高千穂夜神楽の待つ高千穂温泉へと向かったのでした。


観光客のために8時から毎晩行われているという「高千穂夜神楽」は
4幕約一時間拝観料500円でした。
平日にもかかわらず見学者は100人強。
舞台となって居る高千穂神社にとっても良い収入になるなぁと
そんな感激を覚えました。神社運営ってなかなか大変だろうからね。


一番面白かったのは「御神体」。
伊弉諾尊伊弉冉尊(いざなぎのみこと・いざなみのみこと)が
酒を造りお互いに飲み交わす様を面白おかしく舞うもの。
観客の中にも入ってくる作りになっていて最高に盛り上がる。
これが婚姻の三三九度の始まりとされていると聞いたことがある。
神様もお酒がお好きだったのね。


送迎の旅館バスで戻り、旅の疲れを温泉で癒し、
明日に備え早寝しました。
ぐ〜。