花しごとには嬉しい季節

紅葉が美しい季節になりました。
アトリエと自宅を結ぶ国道286号線の街路樹が
赤や黄色に色づき、秋になったよと教えている。


先日仲間と愉しんだハロウィンパーティは
山形県大江町のコテージ一泊で秋のご馳走も満喫。
朝、雲海に沈む左沢の町は山々に囲まれ、
それはそれは幻想的な風景だった。


二週続けて訪問した柏倉九左衛門家は
庭木の雪吊りを終えていた。
門のあたりは銀木犀の上品な薫りが漂い
93歳になる富治郎さんは
日の当たる蔵の外に腰掛け竹箒造りをしていた。


ちょっと日常を離れた間合いに
観るものすべてが私の中に積み重なり
そしてそれは感性として作品につながっていく。


モノの本や、先達の知識や、今時のテクニックから
学ぶことは基本のキの字でしかないといつも思っている。


自分らしさの追求のために必要なことは
自分がどこを見て花しごとをしているか、なので、
人それぞれ、
だから、誰からも教授出来ないこともあるさ。
真似事ではない私なりの納得いくまでの追求。


日々続く、産み出す生業「花しごと」。
同じに繰り返されるように見える一日一日。
でもこの季節は、自分の乾いた感性が潤いを感じることが多いかな。


とりわけこの秋は愉しいことが沢山で嬉しい。


ある日に見上げた秋の青空が目に焼き付いて
鏡に私の空をデコレーションしてみた。

さて、今から相馬、原町行き。
レッスンと作品納入などなど。