やっと使い始め!

息子の雅広が 4月8日に23歳の誕生日を迎えた朝に
「一生使いの箸」を贈った
オノオレカンバという木を丁寧に削り
お米の一粒も楽につまめるほど細い箸先に仕上げられている
表面は漆で丁寧に塗られており 剥げたらまた塗ってくれるそうだ


このお箸を息子はいったいいつ使い始めるのか 興味を持って一ヶ月近く観ていた
それはとうとうやってきた  昨日の夕食だった


娘の奈那子と私の実家にいった昨日は 母の手料理をどっさりお土産に頂き
夕食は 文字通りおばあちゃまの味だった
雅広は1歳まで私の母が育て(共稼ぎだったので)
その後も転勤で仙台に移るまで 彼の味覚は母が作った
母は化学調味料を嫌い 素材の味を大切にする そして発明工夫好きでもあった
これをこうしたらこんなに美味しくなったから 味見して!
と 私の子らを捕まえては言うのが日課
そうやってだましだまし(!?) 食育をして健康と食べる楽しみを教えてくれる人なのだ


そんなおばぁちゃまのことが大好きな 23歳の孫息子は
久しぶりの味覚の育ての親である母のお料理に敬意を表したのか
「そーだアレ使おう!」と「一生使いの箸」をいそいそと取り出してきたというわけ!!!
母である私の味じゃぁ「お箸様」の使い始めに相応しくないってわけなのぉ〜〜〜
ふっ イイ度胸してるなおぬし 親の顔が見たいぞよ ってオレかぁ〜

          
          ウグイスの箸置きにちょこんと乗ったお箸君