したつもり

西国三十三観音巡礼は
紀州和歌山の熊野三山のひとつ
熊野那智神社敷地にある 青岸渡寺が一番札所
奥州三十三観音札所の一番札所は
宮城県名取市高舘にある 熊野那智神社に隣接する
紹楽寺の十一面観音堂
これは知識として大分前から自分の中にあったこと
でも 巡礼は私の隣には無かった


この夏 大切な知人が四国八十八箇所霊場巡礼を結んだ
これがきっかけで 巡礼ということを身近に考える時間を持った


「巡礼」とは信仰を確認し、より深めようと霊場に旅することをいいます。
これは世界に共通する行動で、キリスト教ヒンドゥー教においても同じです。
世界の巡礼は、一つの大きな巡礼地があり、その中の礼拝所に参拝するといった
ようなものです。その巡礼地に向かう途中の小さな聖地にも参拝します。
日本の巡礼は、一定の地域のなかにある聖地を、数を限定して巡るのが主です。
その数とは、「西国霊場」の三十三であるとか、「四国霊場」の八十八であるとかの
宗教的な意味を持つ数です。(西国観音巡礼の他に、四国八十八遍路や坂東、秩父
の観音巡礼など日本各地に様々な巡礼コーが設けられている。)
西国観音巡礼は、そのような中でも、最も歴史が古く、参拝者が多い事で知られています。


昨夜 大切な仲間と松島の瑞巌寺のライトアップを観にいき
山門をくぐり メインとなる会場へ向かうのに
竹灯篭で誘う参道をなぜか外して 岩谷に沿って並んでいる 
西国三十三観音像に足が向いた
夜 こんな風にこの観音像様にお逢いできるとは思ってもいなかったので
自分の行動も不思議であった


灯りに浮かぶ 十一面観音像 千手観音像 千手千眼観音像…の御姿
三十三の観音様をおひとりおひとり拝顔して
巡礼したつもり


いつの日か 本当に巡礼したいと自分に誓った
宗教というより 現世においての自分の生き方を確認してみたい
だから巡礼は私なりの思う方法をとるだろう
それは異端とも言われそうだが
魂の旅だから 型はないのだ 
      
      千手千眼観音